生活習慣の乱れからくる生活習慣病。その中でも糖尿病の患者さんは多くなっています。
生活習慣の改善はとても簡単な事ではないですよね。
糖尿病には食生活、運動習慣の改善が合併症の予防にとても大切になります。
そこで、その相談やアドバイスを担うのが糖尿病療養指導士です。
どうやったら糖尿病療養指導士になれるの?
必要な資格や試験など詳しく説明しますね
糖尿病療養指導士とは
糖尿病の知識に詳しく、糖尿病患者を理解し正しい療養生活が送れるように、指導や相談を専門的に行う医療スタッフのことを言います。
糖尿病療養指導士にはCDEJ(日本糖尿病療養指導士)とLCDE(地域糖尿病療養指導士)の二つがあります。
CDEJ(日本糖尿病療養指導士)
CDEJ とは日本糖尿病療養指導士のこと。
全国水準で認定されるため、資格保有者のレベルが一定。
色んな県に行って活躍の場を広げることが可能。
LCDE(地域糖尿病療養指導士)
LCDEとは地域糖尿病療養指導士のこと。
地域ごとに認定されるため、認定方法やレベルに差がある。
地域に密着した活動ができるため、自分の住んでいる所で活躍したい方はこちらの資格がおススメ。
ちなみに私は、LCDEをもっています。
今回の記事はCDEJに特化して説明していきます。
資格取得に必要な条件は
必要な条件が4つあるのでご紹介します。
最新の情報は日本糖尿病療養指導士認定機構のHPをご参照ください
必要な資格
- 看護師
- 管理栄養士
- 薬剤師
- 臨床検査技師
- 理学療法士
必要な実績
下記の条件を満たす施設で、過去10年以内に2年以上勤務し糖尿病患者の療養指導業務に従事し、1000時間以上糖尿病患者の療養指導を行ったこと。
- 日本糖尿病学会専門医(非常勤の場合は月1回以上勤務)または、日本糖尿病学会の会員で糖尿病の診療・療養指導に従事している常勤医師が当該施設に勤務し、糖尿病指導にあたり受験者を指導している
- 外来で糖尿病患者の診療が行われている
- 糖尿病の患者教育、食事指導が行われている
必要な経験
当該施設(必要な実績の項目を参照)にて携わった糖尿病療養指導の自験例が10例以上ある
必要な講習
日本糖尿病療養指導士認定機構が開催する講習の受講を修了している
資格取得までの流れ
step
1受験用講習会申し込み
受験には講習会を受けることが必須となっています。
まずは講習会の申し込み!受講料は33,000円
step
2講習会受講
eラーニングにて受講可能。学習時間は15~20時間程度
「糖尿病療養指導ガイドブック」を使用するので購入が必要
step
3受験申込
講習を受講後に受講終了証が発行されます。また受験申請書類が送られてきます。
書類を揃えて申し込みます。受験料は22,000円
申し込み時に自験例の提出も必要なため作成しておく必要があります。
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4認定試験
毎年3~4月にかけて3週間程度
CBTS社共通テストセンターで受験が行われます
step
5資格取得
合格となったら晴れて資格取得となります。
5年ごとの認定更新が必要です。
更新条件
認定期間は5年になっているので、5年目に更新が必要になります。
更新料は11,000円
糖尿病療養指導に従事
認定期間中に3年以上医師の指示の下で糖尿病患者の療養指導を行っている。
更新時に糖尿病療養指導に従事した証明書が必要です。
認定更新講習を受講
認定期間中に1回以上出席っし受講終了証を取得している
講習会はeラーニングで受講。15~20時間程度
受講料33,000円
研修単位を取得
認定期間中に医療職研修20単位および糖尿病療養指導研修20単位の取得が必要
学会や研修会の参加、学会での発表や講演などで取得
自験例
認定期間中にあらたに10例以上の糖尿病療養指導の自験例が必要
試験の勉強方法
一番は講習会の講義内容をしっかり把握することです。
基本的には糖尿病療養指導ガイドブックから出題されるので、この本に沿って勉強すれば大丈夫なはずです。
糖尿病療養指導のための問題集もあります。
私がLCDEの試験を受けるときはこれでめちゃくちゃ勉強しました。
まとめ
糖尿病はどこの病院で働いても目にする病気なのかなと思います。
生活習慣の指導は難しいことも多くとてもやりがいのある資格です。
興味があるかたはぜひチャレンジしてみてください。