今回は、就職するときには必ずある面接の対策について話していきたいと思います。
私はこれまで2回の転職経験があります。
面接時によく聞かれることに対してどのように答えたらいいのか悩むことが多いと思います。
私の面接時の回答と一緒にポイントを説明していこうと思います
面接でよく聞かれること
志望動機
ほとんどの病院で聞かれる質問だと思います。
回答例
私は今まで新生児領域で看護を行ってきて、将来的に成人看護を学んでおいた方がいいと思ってきました。成人看護を学ぶのであれば医療度の高い急性期の看護を行い、知識を深めたいと思っています。貴院では二次救急を行っているということで、医療度の高い看護を学ぶことができ、さまざまな疾患の患者様もいらっしゃるので、幅広い看護を見に付けられるのではないかと思いました。救急は忙しいイメージがありますが、貴院は年間200件ほどの救急搬送があると聞いており、少し落ち着いた環境で患者様一人一人に寄り添った看護が出来るのではないかと思い志望しました。
志望動機を考える3つのポイント
- 今までどういう経験してきたのか
- これからどのような経験をしていきたいのか
- 病院の事はどれくらいわかっているのか
このポイントを踏まえて考えてみてください。
待遇面など看護とは関係ないような事を志望動機として伝えるのはやめましょう!
退職理由
回答例
今まで新生児領域でしか働いたことがなく、今後看護師として働いて行く上では、NICUでの知識はNICUでしか生かすことができず、産婦人科や小児科とも違う知識であり、もう少し幅広い看護の知識を身につけたいと思い成人看護を学びたいと思いました。成人看護を学ぶのであれば医療度が高く幅広い知識が得られる救急に興味を持ちました。その点で今の病院では救急をほとんど行っておらず、一度退職をし急性期が見れる病院で一から学びたいと思い退職しました。
退職理由を伝える3つのポイント
- 今の職場では得られない知識を伝える
- ライフスタイルの変化(結婚や介護など)はそのまま伝えてもOK
- ポジティブな思考で伝える
なかなか難しい回答ですが、この質問も聞かれることが多いです。あくまでもポジティブに考え、看護の経験が積めるような回答を考えてみてください。
待遇面、人間関係などネガティブ発言すると、同じような理由で辞めるかもしれないと思われるので注意してください。
長所・短所
回答例
私は責任感があるところが長所だと思っております。人から任された仕事は最後までやり遂げないと気が済まないのもあり、相手の期待に答えようという思いが強く責任もってやり遂げています。短所は責任感が強いのもあり、何でも一人で抱え込んでしまう事だと思います。社会人になり働いて行く上で、誰かに相談したり協力を求めたりすることは協調性を持つうえでも大切なことだと分かるようになり、なるべく一人では抱え込まないように心がけています。
長所・短所を伝える3つのポイント
- 長所は看護師の仕事にあった回答にする
- 短所は仕事に支障が出ないような回答にする
- 自分の事をアピールする
その人の人間性が分かる長所・短所の質問です。短所では改善していることも一緒に伝えると好感度は上がります。
特にありません。という回答はんNGです。自分の事が見えていないと思われます。
看護観
回答例
私は祖父母が病気であるときに少しでもお手伝いが出来たらいいと思い看護師を目指そうと思いました。学校に入りさまざまな経験を積んでいったときに命の現場に関わることはすごいことだと思い、その誕生に関わりたいと思い最初は助産師を目指そうと思っていました。そのため新生児領域で働いていました。新生児看護を行っていき、出生してすぐに病気が分かり亡くなっていく児や、将来ずっと障害をもって生きていく児や、出生後だけの病気で終わる児など様々な患者さんとその家族と接してきて、患者さんの将来を考えた看護や家族への指導等がすごく重要であることを考えてきました。その経験から患者さんの生活を家族を含めて個別性に合ったものを行っていくことが看護にとって大切だと思いそういう寄り添う看護を目指したいと思っています。
看護観を伝える3つのポイント
- どのようなことを大切にしているのか
- どのような看護をしたいのか
- 自分がどのような看護師なのか伝える
これはとても難しいことなのですが、普段からどのような看護を目指しているのかを考えると意外とスッと答えが出てくるのではないかと思います。
話好きの方は看護観が長くなることがありますが、語りすぎには注意を!
これまでの経験 今後の希望
回答例
新人のプリセプターや中途採用者の教育に関わらせていただき指導の大変さ大切さを学ばせて頂きました。新生児看護学会での研究提出や院内での看護研究に取り組ませていただきました。今後どうしていきたいかはまだはっきり分かりません。今まで新生児という小さな領域の中で看護を学んできており、今後もっと幅広い知識を学んでいき経験を持つことで今後の自分がどうしていきたいのかを見つけることが出来たらいいと思っています。
経験と希望を伝える3つのポイント
- 履歴書の内容と相違が内容に伝える
- 看護の経験や自分の立ち位置を伝える
- 就職後にどのようにしていきたいかアピールする
志望動機と重なる部分もありますが、より自分の経験や今後の希望を詳しく伝えられるように準備する必要があります。
私の場合は今後の希望という部分では未知の世界だったのでうまく考えることができなかったですが、その事をそのまま伝えて働きながら考えたいと思いを伝えるようにしました。
苦労したこと 成長したこと
回答例
(仕事面で苦労したこと・成長したこと)
中途採用者の教育を担当させていただいた時、新人への一から教える指導とはまったく違い、他の病院でのやり方の違いや年上の方への指導を行わないといけなく、指導のやりにくさや難しさを実感し苦労しました。その大変さを覚えたことで、指導の方法や個人個人を考えた指導方法・声掛けがすごく大切となり教育方法の考え方を学ぶことが出来たのは成長したのだと思います。
(看護面で苦労したこと・成長したこと)
新生児看護を行っていく上で、赤ちゃんは自分で訴えることが出来ず、看護師の少しでもおかしいという観察力を身につけ、早めの異常を気付かないといけないことが大変でした。仕事を長くしていくと、これはこの児にとっては普通だけど、この児にとっては異常であると色々な知識を身につけることが出来て観察力が見に付けることが出来てきたのは成長できたと思います。
苦労したこと、成長したことを伝える3つのポイント
- どのような経験をしてきたのかが分かるように
- 苦労したことだけを伝えずにそこからの学びも伝える
- 仕事面、看護面と考えておくと伝えやすい
長く働いているとたくさんの経験をしている方が多数です。ありのままの経験を話すことが大事かと思います。
苦労したことだけだ伝わらないようにしましょう
面接時に注意したい事
自己PRを大切に
面接で相手が知りたいことの一番は、その人がどういう人なのかと言うことです。
あまり事前に準備してしまうと、片言になったり、考えながら話してしまい、自分の言葉で話せなくなってしまい悪い印象を与えてしまいます。
ある程度の考えをまとめて、自分をアピールできるようにしましょう。
ネガティブな事を言ってしまったときは、ポジティブにかえれるように補足をすることが大切ですが、あまり訂正しすぎると言い訳みたいになってしまいますので注意しましょう。
ポイント
自分の言葉でしっかり自己アピールをしましょう
挨拶、言葉使い、態度に注意
最初の印象はとても大切です。どこで誰がみているか分かりません。
面接受ける敷地に入る時から、挨拶や言葉使いに注意しましょう。
また、待機中の態度も見られていることがあります。姿勢を正し、スマホなどは扱わずに待つといいでしょう。
面接のドアを開けたときの挨拶『よろしくお願いします』、終わったときの挨拶『お忙しい中、ありがとうございました』、それだけでも印象はずいぶん変わります。
質問に答えるときは敬語はもちろんの事、はきはきとしゃべることが大事です。
面接が終わった後の解放感がありますが、帰宅するまでは誰に見られているか分かりませんので注意を。
ポイント
相手に好印象を与えるような言葉使い、態度をとりましょう
待遇面などについては話さない
志望動機や退職理由などで待遇面の事を話すのはNGです。
面接官に対して悪い印象を与えます。
給料が安かったり、待遇が悪いとまた転職してしまうんじゃないかと思われます。
そういう理由で転職する方も多いとは思いますが、できるだけ話さない方が好印象を持てます。
また、面接する職場の待遇面などが知りたくてもその場で聞くのは悪い印象を与えます。
もしも、気になるのであれば転職サイトの担当の方に聞いてもらうのが一番いいです。
条件だったり、職場の環境について教えてくれます。
まとめ
面接時のよくある質問についてまとめてみました。
これ以外にも色々聞かれるかとは思いますが、一番大事なのは自分の言葉で思っていることを伝えることです。
面接の場というのはとても緊張する場面だと思います。
事前準備をしっかり行い、注意点を踏まえて面接に取り組んでほしいと思います。